- 多発性内分泌腫瘍症1型とはどのような病気ですか?
- MEN1ではどのような病気があらわれるのですか?
- MEN1でできる腫瘍は悪性なのですか?
- どうしてMEN1になるのですか?
- どのようにして MEN1と診断されるのですか?
- MEN1患者の症状は皆同じですか?
- MEN1ではどのような治療が行われるのですか?
- MEN1は治りますか?
- 遺伝子に原因があるならば、遺伝子治療はできませんか?
- 遺伝カウンセリングとはどういうものですか?
- 子どもは欲しいのですが、病気が遺伝することが心配です。
- 子どもに病気が遺伝しているかどうか不安です。
- MEN1についてもっと知りたいのですが・・・
- 他にも役立つサイトはありますか?
札幌医大附属病院の遺伝子診療科では、遺伝の問題について心配や不安を持っている方や、ご本人やご家族が遺伝性の病気である可能性を告げられた方のご相談をお受けしています。
信州大学医学部附属病院遺伝子医療研究センターでは、毎月1回MEN専門外来を開設しています。詳しくはこちらをご覧ください。
信州大学医学部附属病院セカンドオピニオン外来では、MENについてのセカンドオピニオンも受け付けています。詳細や受診方法は、セカンドオピニオン外来HPをご覧ください。
京都大学医学部附属病院遺伝子診療部では専門の医師によりMEN(MEN1/MEN2)の診療を行っています。詳しくはこちらをご覧ください。
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8.MEN1は治りますか?
すでに述べたように、MEN1の原因は遺伝子の変異にあります。生命の設計図である遺伝子は私達の一生の間に変化することはありません。したがってMEN1それ自体を治す方法はありません。
しかしMEN1によっておきてくるほとんどの健康上の問題は早期に発見し、それが重大にならないうちに適切な治療を行って防ぐことができます。
もしあなたがMEN1と診断されたならば、まず何よりも定期的な検査を受け続けることが重要です。なぜならばMEN1では複数の内分泌臓器に異常がおきてきますし、たとえ治療後であっても残った部分から再発する場合もあるからです。
またこれらの検査はMEN1によっておきてくる異常を自覚症状が現れるよりもずっと早くからとらえることができるので、主治医は患者さんに将来生じてくると予想されるさまざまな症状の出現を未然に防いだり、その危険性を低くしたりする予防的治療を行うことができます。
最近の治療ガイドラインでは、まだ異常がみつかっていない臓器に対しては毎年の血液検査(カルシウムやホルモンを測定します)と3年ごとの画像検査(CTやMRIなどの写真を撮って、腫瘍ができていないか確認します)を勧めています。